正答2
解説
本問は採点除外(公式発表により複数正解:2又は3)です。
体性-自律神経反射をデルマトームで考える場合、病変臓器を支配する交感神経と同じ脊髄分節の皮膚に施灸します。
大腸を支配する交感神経は、おおむね下部胸髄から上部腰髄の分節から出ています。
帰来は腹側、脾兪は背側で、いずれもこの分節に近い皮膚領域にあるため、公式は2と3の両方を正解としました。
【選択肢別解説】
1:× 梁門は臍の上方4寸にあり、皮膚分節は第8胸神経付近です。
胃などの上部消化管に対応する高さで、大腸の分節とは一致しません。
2:○ 帰来は臍の下方4寸で、前正中線の外方2寸にあります。
皮膚分節は第11〜第12胸神経付近で、大腸を支配する分節に近いため、下痢への効果が期待できます。
3:○ 脾兪は第11胸椎棘突起下縁の高さで、後正中線の外方1寸5分にあります。
背部の第11胸神経付近の領域であり、大腸を含む腸管を支配する分節に近いため、効果が期待できます。
4:× 足三里は下腿前面にあり、皮膚分節は腰神経(L5付近)の領域です。
腸管の分節とは離れており、胃腸への作用は脊髄より上の中枢を介する反射で説明されます。
【ポイント】
皮膚分節の目安は、剣状突起が第6胸神経、臍が第10胸神経、鼠径部が第12胸神経です。
同じ分節の反射は腹側と背側のどちらからでも利用できる点が、この問題で2つの正解が認められた理由です。