次の文で示す症例に対する歩行介助で最も適切なのはどれか。
「58 歳の男性。 2 年前から右手の振戦が出現、後に動作が緩慢になってきた。急に狭くなる場所では足が前に出ない。」
正答4
解説
正解は4です。
症例の「右手の振戦」「動作の緩慢」「急に狭くなる場所では足が前に出ない」から、パーキンソン病のすくみ足と考えます。
すくみ足には、外からのリズムや目印の手がかりが有効です。
【選択肢別解説】
1:× 静かに見守るだけでは、すくみ足は解消しません。
歩き出しのきっかけとなる手がかりを与える必要があります。
2:× 歩きながら積極的に会話すると、二つのことを同時に行う二重課題になります。
注意が歩行からそれるため、すくみ足はかえって起こりやすくなります。
3:× 速いテンポの音楽は、適切な手がかりになりません。
歩幅が小さく速くなる小刻み歩行や、止まれなくなる突進現象を助長するおそれがあります。
4:○ メトロノームで一定のリズムをとると、聴覚的な手がかりになります。
リズムに合わせることで歩き出しや歩行の継続がしやすくなり、すくみ足が改善します。
【ポイント】
パーキンソン病の歩行障害には、外的な手がかり(キュー)が有効です。
聴覚的にはメトロノームや掛け声、視覚的には床に引いた線が用いられます。