64 歳の女性。
Parkinson 病。
Hoehn&Yahr の重症度分類ステージⅢ。
薬物コントロールで、屋内での伝い歩きはできている。
運動機能の維持を目的とした作業療法で最も適切なのはどれか。
正答5
解説
正解は5です。
姿勢反射障害があり、屋内を伝い歩きしているParkinson病患者(Hoehn & Yahr重症度分類ステージⅢ)に対し、運動機能の維持を目的とした活動を選ぶ問題です。
安全な姿勢で、上肢を繰り返し大きく動かせる活動が適しています。
【選択肢別解説】
1:× 背もたれのない治療台の端に座り、足元の床にある輪を拾って、体の横の台上に立てた棒に掛ける活動です。
前方へ深くかがむ動作と、体をひねって横へ手を伸ばす動作を繰り返すため、姿勢反射障害のある患者には転落や転倒の危険があります。
2:× 立ったまま卓球をする活動です。
素早い方向転換や重心移動が求められ、姿勢反射障害のある患者には転倒の危険が高い活動です。
3:× 布を手に持って針を動かす刺し子です。
細かな手指の作業が中心で、運動機能を全体的に維持する目的には合いません。
4:× 細かな模様の図案を鉛筆で塗る作業です。
小さな動きが中心で、Parkinson病の小字症のように動きが小さくなる傾向を強めやすく、目的に合いません。
5:○ 机に向かって座り、ボード上のペグを左右の手で抜き差しする活動です。
安定した座位で行えるため安全で、上肢のリーチ・把持・離しを繰り返して運動機能を維持するのに適しています。
【ポイント】
Parkinson病の作業療法では、転倒の危険を避けた姿勢で、大きくリズミカルな動きを繰り返す活動を選びます。
Hoehn & Yahrステージ Ⅲ以降は姿勢反射障害があるため、立位や不安定な座位での活動には注意が必要です。