70 歳の男性。
5 年前にParkinson 病と診断。
現在はHoehn &Yahr ステージ Ⅲ。
歩行は自立しているが、すくみ足、動作緩慢、姿勢反射障害を認め、屋内移動でバランスを崩すことがある。
しゃがみ込みで後方への転倒歴あり。
自宅は築30 年の木造平屋である。
最優先して取り組むべき住環境整備はどれか。
正答4
解説
正解は4です。
すくみ足と姿勢反射障害があり、しゃがみ込みで後方に転倒したことがあるParkinson病患者の住環境整備で、最も優先するものを選ぶ問題です。
毎日何度も行い、転倒歴のある動作に直結する場所を優先します。
【選択肢別解説】
1:× 床に据え置かれた深い浴槽で、またぎ動作に転倒の危険があります。
ただし入浴は1日1回程度で、手すりや浴槽台、介助で対応できるため、最優先ではありません。
2:× 玄関の上がり框と下駄箱です。
段差はありますが外出時に限られ、手すりや踏み台で対応できます。
3:× 和室の入口の敷居の段差です。
小さな段差はすくみ足を誘発しますが、しゃがみ込みによる後方転倒という本症例の問題に直結するものではありません。
4:○ 床より一段高い台に設置された和式便器です。
用を足すたびに深くしゃがみ込む必要があり、姿勢反射障害のある本症例では後方への転倒の危険が非常に高くなります。
1日に何度も使う場所なので、洋式便器への変更と手すりの設置が最優先です。
5:× 畳敷きの部屋です。
床面は平らで、本症例の転倒の原因となる動作とは直接関係しません。
【ポイント】
Hoehn & Yahr重症度分類ステージⅢは、姿勢反射障害が出現し、日常生活はおおむね自立している段階です。
住環境整備では、転倒歴のある動作と使用頻度の高い場所を優先して検討します。