正答5
解説
正解は5です。
びまん性軸索損傷は、頭部に回転性の強い加速度が加わり、脳の広い範囲で神経線維(軸索)が断裂する外傷です。
意識障害が長く続きやすく、回復後も高次脳機能障害や社会的行動障害が残りやすいことが特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 運動失調を呈することはあります。
脳幹や小脳脚の損傷を伴うと、小脳性の運動失調がみられます。
2:× 認知障害の回復は良好とはいえません。
損傷が広範囲に及ぶため、記憶障害や注意障害が長く残ることが多いです。
3:× 交通事故や転落など強い外力で起こるため、四肢や体幹の外傷を合併することは少なくありません。
4:× 関節拘縮は長期臥床や痙縮によって起こりうる二次的な合併症です。
びまん性軸索損傷に特徴的な問題とはいえません。
5:○ 感情のコントロール障害、意欲低下、対人関係の問題などの社会的行動障害が残りやすいです。
運動麻痺が軽くても、これが復職や家庭生活の大きな妨げになります。
【ポイント】
びまん性軸索損傷は、画像所見が軽くても重い意識障害や高次脳機能障害を残すことがあります。
生活上の問題は「見えない障害」である認知・行動面に現れやすいと覚えましょう。