正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
うつ病による仮性認知症は、抑うつのために思考や行動が抑えられ、認知症のようにみえる状態です。
うつ病が改善すれば認知機能も回復する点が、真の認知症との違いです。
【選択肢別解説】
1:× 多幸的ではありません。
気分は抑うつ的で、悲観的な発言が多くみられます。
2:× 社交的に振る舞うことはありません。
意欲が低下し、人との交流を避けて引きこもりがちになります。
3:○ 物忘れがみられます。
集中力や注意力の低下によって記銘が不十分になり、物忘れとして現れます。
4:○ 精神運動抑制がみられます。
考えがまとまらず、動作や話し方が遅くなる状態で、うつ病の中核的な症状です。
質問に「わからない」と答えることが多いのも、この抑制によるものです。
5:× 能力低下に無関心ではありません。
仮性認知症の人は、自分の能力低下を強く自覚し、物忘れを過大に訴える傾向があります。
能力低下への無関心や取り繕いは、Alzheimer型認知症で目立つ特徴です。
【ポイント】
仮性認知症は、物忘れの自覚と訴えが強い、「わからない」という返答が多い、気分の落ち込みが先に出ている点で認知症と区別します。
抗うつ治療で改善するかどうかも鑑別の手がかりです。