正答2
解説
正解は2です。
離脱症状が治まったばかりの時期は、長期間の飲酒による栄養障害や体力低下が残り、生活リズムも乱れています。
回復初期の作業療法は、まず心身の基盤を整えることから始めます。
【選択肢別解説】
1:× 家族関係の改善は、この時期に最も優先される目標ではありません。
重要な課題ですが、本人の心身が安定し、断酒への動機が育ってから取り組みます。
2:○ 基礎体力の回復が最も優先される目標です。
離脱直後は体力や集中力が低下しており、軽い運動や作業で体力を回復させます。
規則正しい生活リズムを取り戻すことが、その後のプログラムに参加する土台になります。
3:× 対人技能の獲得は、回復初期に最も優先される目標ではありません。
体力と生活リズムが整った後に、集団活動などを通して段階的に取り組みます。
4:× 自助グループへの参加は、回復初期に最も優先される目標ではありません。
断酒会やAA(アルコホーリクス・アノニマス)への参加は、退院後の断酒継続に重要ですが、導入はその後の段階です。
5:× ストレス対処行動の獲得は、回復初期に最も優先される目標ではありません。
飲酒に頼らない対処法の習得は、心身が回復してから取り組む課題です。
【ポイント】
アルコール依存症の作業療法は、身体の回復、生活リズムの確立、飲酒問題への気づき、対処技能の習得、社会資源の活用という順で段階的に進めます。
時期に合った目標を選ぶことが問われます。