正答3
解説
正解は3です。
前腕能動義手の能動フックは、物をつかんで固定することはできますが、力加減の細かな調節や巧緻的な操作は苦手です。
両手動作では、義手で対象物を保持・固定し、健手で細かな操作を行うのが原則です。
【選択肢別解説】
1:× 義手で毛糸、健手で毛糸針を持つ組合せは不適切です。
柔らかく形の定まらない毛糸を、狙った穴に通すには細かな操作が必要です。
義手で毛糸針を固定し、健手で毛糸を通すほうが合理的です。
2:× 義手でスプーン、健手で茶碗を持つ組合せは不適切です。
スプーンで食べ物をすくい口へ運ぶ動作は、角度と力の細かな調節を要します。
義手で茶碗を押さえ、健手でスプーンを使います。
3:○ 義手で歯ブラシ、健手で歯磨き粉を持つ組合せは適切です。
歯ブラシは義手で動かさずに保持し、チューブを押して適量を出す操作を健手が行います。
義手の役割が固定に限られ、理にかなっています。
4:× 義手でアイロン、健手でハンカチを持つ組合せは不適切です。
重く熱いアイロンを滑らかに動かすには、細かな力加減が必要で、やけどの危険もあります。
義手でハンカチを押さえ、健手でアイロンを動かします。
5:× 義手でハンマー、健手で釘を持つ組合せは不適切です。
釘の頭を正確に打つには、振る速さや方向の調節が必要です。
義手で釘や材料を固定し、健手でハンマーを使います。
【ポイント】
片側上肢切断者の両手動作は、義手が補助手として固定、健手が利き手として操作という役割分担が基本です。
能動フックは開閉の操作はできても、把持力の微調整は難しい点を押さえておきます。