23歳の男性。
2か月前から職場の業務がシフト勤務になり夜勤が入るようになった。
1か月前から日中の眠気を取るために、カフェイン入りの栄養ドリンクを1日4本以上飲むようになった。
妄想や抑うつ感などは特に訴えてはいないが、不眠といらだちを主訴に精神科を受診した。
この患者に対して初期にすべき介入はどれか。
正答5
解説
正解は5です。
夜勤のある勤務になってから、眠気を取るためにカフェイン入りの栄養ドリンクを1日4本以上飲んでいる男性です。
妄想や抑うつ感はなく、不眠といらだちが主訴なので、カフェインの過剰摂取による症状と考えられます。
初期の介入では、まず原因であるカフェインの摂取を減らします。
【選択肢別解説】
1:× 精神分析療法は無意識の葛藤を扱う長期的な精神療法です。
原因が明らかなカフェインの過剰摂取に対する初期介入には適しません。
2:× 認知行動療法は不眠や不安に有効な場合があります。
ただ、原因であるカフェインの摂取を減らすことが先です。
3:× グループワークは対人交流や社会技能の改善に用いる手法です。
この患者の不眠といらだちの原因への対応にはなりません。
4:× 抗精神病薬は幻覚や妄想などの精神病症状に用いる薬です。
この患者には精神病症状がなく、投与の適応はありません。
5:○ カフェインは中枢神経を興奮させ、過剰に摂ると不眠・いらだち・不安・動悸を起こします。
栄養ドリンクを減らすことが、原因を取り除く最初の介入です。
【ポイント】
不眠の評価では、カフェインやアルコール、薬剤、交代勤務など生活習慣上の原因をまず確認します。
原因が明らかな場合は、薬物療法や精神療法より先に原因の除去を行います。