23歳の男性。
高校卒業後、公務員として働いていた21歳時に統合失調症を発症したため退職し、入院した。
退院後は家業を手伝っていたが、命令的内容の幻聴によって三日間放浪したため、2度目の入院となった。
1ヵ月後に退院し、実家からデイケアに通い始めた。
この時点で把握すべき情報として最も重要なのはどれか。
正答5
解説
正解は5です。
統合失調症の再発で2度目の入院となり、退院後にデイケアを始めた時点の情報収集を問う問題です。
再入院のきっかけは、命令的な幻聴に従って放浪したことでした。
再発を防ぎ地域生活を続けるには、症状が生活にどう影響するかを把握することが最も重要です。
【選択肢別解説】
1:× 認知機能は社会生活に影響する重要な情報です。
ただ、この時点で最も重要なのは、再入院の原因となった精神症状の生活への影響です。
2:× 対人関係も把握すべき情報ですが、デイケアを始めた直後に最優先する情報ではありません。
まず症状の影響を把握して再発を防ぎます。
3:× 余暇の過ごし方は生活リズムや楽しみを知る手がかりになります。
ただ、再発予防の観点からは優先度が低い情報です。
4:× 就労に対する希望は将来の目標設定に必要です。
2度の入院を経た直後は、就労の前に症状の安定と生活の立て直しを優先します。
5:○ 幻聴がどのような場面で強まり、行動や生活にどう影響するかを知ることで、再発の注意サインと対処法を本人と共有できます。
地域生活の継続に最も重要な情報です。
【ポイント】
再発を繰り返す統合失調症では、前回の再発につながった症状や状況を本人と一緒に整理し、早めに気づいて対処できるよう支援します。