正答2
解説
正解は2です。
脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉は、主に心室の心筋細胞で合成されるホルモンです。
心室の壁に負荷がかかると分泌が増えるため、心不全の診断や重症度の評価に用いられます。
最初にブタの脳から見つかったため「脳性」の名がついています。
【選択肢別解説】
1:× BNPは血管を収縮させるのではなく、拡張させます。
血圧を下げ、心臓の負担を軽くする方向に働きます。
2:○ BNPは主に心室の心筋で合成されます。
心室への容量負荷や圧負荷で分泌が増加します。
3:× BNPは100個ではなく、32個のアミノ酸からなるペプチドです。
前駆体のproBNPは108個で、NT-proBNPは76個のアミノ酸からなります。
4:× BNPはナトリウムの再吸収を促進するのではなく、抑制します。
腎臓でナトリウムと水の排泄を増やします。
5:× 採血後のBNPは室温では不安定で、蛋白分解酵素により分解されます。
EDTA加血漿を冷却して保存し、速やかに測定します。
【ポイント】
心房で主に作られるのは心房性ナトリウム利尿ペプチド〈ANP〉、心室で主に作られるのはBNPです。
NT-proBNPはBNPより安定で、血清でも測定できます。