正答4
解説
正解は4です。
図は、健常人と患者の血清鉄と不飽和鉄結合能〈UIBC〉を積み上げた棒グラフです。
2つを合わせた高さが総鉄結合能〈TIBC〉を示します。
健常人は、血清鉄が約125、TIBCが約335です。
患者は、血清鉄が約30と著しく低く、TIBCは約480と高くなっています。
鉄が足りないと、鉄を運ぶトランスフェリンが増えるため、TIBCとUIBCが上昇します。
血清鉄が低く、TIBCが高いパターンは、鉄欠乏性貧血の特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 感染症などの慢性炎症では、鉄が貯蔵されたまま利用されず、血清鉄は低下します。
しかしトランスフェリンが減るため、TIBCは低下します。
2:× 尿毒症(腎性貧血)では、血清鉄は正常か低めですが、TIBCは正常か低下します。
TIBCの上昇は見られません。
3:× 溶血性貧血では、壊れた赤血球の鉄が放出され、血清鉄は正常か上昇します。
4:○ 鉄欠乏性貧血では、血清鉄が低下し、TIBCとUIBCが上昇します。
図の患者のパターンと一致します。
5:× 再生不良性貧血では、赤血球が作られず鉄が使われないため、血清鉄は上昇し、TIBCは正常か低下します。
【ポイント】
血清鉄が低いとき、TIBCが高ければ鉄欠乏、TIBCが低ければ慢性炎症と見分けます。
貯蔵鉄の指標であるフェリチンは、鉄欠乏では低下し、慢性炎症では上昇します。