正答2
解説
正解は2です。
貧血の原因を考えるときは、まず赤血球指数を計算し、貧血の種類を分類します。
【計算】
平均赤血球容積〈MCV〉(fL)=ヘマトクリット値(%)÷赤血球数(10⁶/μL)× 10
MCV = 24.0 ÷ 2.00 × 10 = 120 fL
平均赤血球ヘモグロビン量〈MCH〉(pg)=ヘモグロビン濃度(g/dL)÷赤血球数(10⁶/μL)× 10
MCH = 7.5 ÷ 2.00 × 10 = 37.5 pg
平均赤血球ヘモグロビン濃度〈MCHC〉(%)=ヘモグロビン濃度 ÷ ヘマトクリット値 × 100
MCHC = 7.5 ÷ 24.0 × 100 ≒ 31.3%
MCVが基準(約80〜100 fL)を大きく超えているため、大球性貧血です。
大球性貧血の代表は、ビタミンB12や葉酸の欠乏による巨赤芽球性貧血です。
【選択肢別解説】
1:× 鉛中毒はヘムの合成を妨げ、小球性の貧血を起こします。
赤血球の好塩基性斑点が特徴です。
2:○ 葉酸はDNAの合成に必要です。
欠乏すると赤芽球の核が成熟できず、大型の赤血球ができる巨赤芽球性貧血になります。
原因の特定に有用です。
3:× フェリチンは体内の貯蔵鉄の指標です。
小球性低色素性貧血である鉄欠乏性貧血の診断に使います。
4:× エリスロポエチンは、腎性貧血(正球性)の評価に使います。
5:× セルロプラスミンは銅を運ぶ蛋白質で、Wilson病の診断に使います。
大球性貧血の原因検索には使いません。
【ポイント】
MCV(Ht÷RBC×10)、MCH(Hb÷RBC×10)、MCHC(Hb÷Ht×100)の式は確実に覚えましょう。
大球性貧血を見たら、ビタミンB12と葉酸を測ります。