正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
日本臨床化学会〈JSCC〉の勧告法には、測定したい酵素の反応だけで吸光度を測る方法があります。
一方、生じた産物を別の酵素で反応させ、NADHやNADPHの変化として測る方法(共役反応)もあります。
【選択肢別解説】
1:× アルカリホスファターゼ〈ALP〉は、4-ニトロフェニルリン酸を分解して生じる黄色の4-ニトロフェノールを直接測ります。
用いる酵素反応は1つです。
2:○ アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ〈AST〉の反応で生じたオキサロ酢酸を、リンゴ酸脱水素酵素〈MDH〉で還元します。
このとき減るNADHを340 nmで測るので、2つ以上の酵素反応を利用しています。
3:○ クレアチンキナーゼ〈CK〉の反応で生じたATPを、ヘキソキナーゼでグルコース-6-リン酸に変えます。
さらにグルコース-6-リン酸脱水素酵素でNADPHを生成させて測るため、3つの酵素反応を利用しています。
4:× γ-グルタミルトランスフェラーゼ〈γ-GT〉は、合成基質から遊離する発色物質を直接測ります。
用いる酵素反応は1つです。
5:× 乳酸脱水素酵素〈LD〉は、乳酸をピルビン酸に変える反応で生じるNADHを直接測ります。
用いる酵素反応は1つです。
【ポイント】
AST、ALT、CKは共役酵素を使い、NAD(P)Hの340 nmの吸光度変化で測る代表例です。
ALPとγ-GTは、合成基質から生じる発色物質を直接測る方法です。