正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
Grocott染色は、真菌やニューモシスチスの細胞壁の多糖類を黒く染める鍍銀染色です。
多糖類を酸化してアルデヒド基をつくり、そのアルデヒド基で銀を還元して沈着させます。
【選択肢別解説】
1:○ クロム酸はGrocott染色で最初に用いる酸化剤です。
細胞壁の多糖類を酸化してアルデヒド基をつくります。
2:× シュウ酸は、渡辺の鍍銀法(細網線維の染色)などで過マンガン酸カリウムによる酸化のあとの漂白に用います。
Grocott染色では用いません。
3:× 過ヨウ素酸は、PAS反応やPAM染色で多糖類を酸化する酸化剤です。
Grocott染色では酸化剤としてクロム酸を用います。
4:× アンモニア銀は、細網線維を染める鍍銀法やFontana-Masson染色に用いる銀液です。
Grocott染色の銀液ではありません。
5:○ メセナミン銀は、クロム酸の酸化で生じたアルデヒド基によって還元され、銀として沈着します。
これにより真菌の細胞壁が黒く染まります。
【ポイント】
「Grocott=クロム酸+メセナミン銀」「PAM=過ヨウ素酸+メセナミン銀」と酸化剤の違いで区別しましょう。
Grocott染色では、クロム酸のあとに重亜硫酸ナトリウムで残ったクロム酸を除きます。