正答4
解説
正解は4です。
病理検査室では、固定液や有機溶媒など人体に有害な化学物質を多く扱います。
この問題は、そのうち発がん性が指摘されている物質を問うています。
【選択肢別解説】
1:× キシレンは透徹や封入に使う有機溶媒です。
頭痛やめまいなどの中枢神経症状を起こしますが、ヒトに対する発がん性は認められていません。
2:× メタノールは固定や脱水に使うアルコールです。
視神経障害などの毒性がありますが、発がん性は指摘されていません。
3:× パラフィンは包埋に使う固形の炭化水素です。
発がん性は指摘されていません。
4:○ ホルムアルデヒドは、国際がん研究機関〈IARC〉でヒトに対して発がん性がある物質(グループ1)に分類されています。
鼻咽頭癌などとの関連が指摘され、作業環境の濃度管理が法令で求められています。
5:× エチレンジアミン四酢酸〈EDTA〉は脱灰や抗凝固に使うキレート剤です。
発がん性は指摘されていません。
【ポイント】
ホルムアルデヒドは特定化学物質障害予防規則の対象で、作業環境の管理濃度は0.1 ppmと定められています。
局所排気装置の使用や作業環境測定を行う必要があります。