正解を2つ選んでください。
正答1・3
解説
正解は1と3です。
腫瘍マーカーは臓器や組織型によって得意分野が異なります。
肝細胞癌に特異性が高いマーカーとして、AFPとPIVKA-IIの2つが診療で併用されます。
【選択肢別解説】
1:○ α-フェトプロテイン〈AFP〉は胎児期の肝臓や卵黄嚢でつくられる蛋白です。
肝細胞癌で高値になり、そのレクチン分画(AFP-L3)は肝細胞癌への特異性がさらに高くなります。
2:× CA15-3は乳癌、とくに転移・再発乳癌の経過観察に用いる腫瘍マーカーです。
肝細胞癌に特異的ではありません。
3:○ PIVKA-IIはビタミンKが欠乏したときや拮抗薬を使ったときに出る異常プロトロンビンです。
肝細胞癌の細胞が産生するため、AFPとは独立した肝細胞癌のマーカーとして使われます。
4:× 前立腺特異抗原〈PSA〉は前立腺癌の腫瘍マーカーです。
肝細胞癌とは関係がありません。
5:× シアリルSSEA-1抗原〈SLX〉は肺腺癌や膵癌、卵巣癌などで上昇する糖鎖抗原です。
肝細胞癌に特異的ではありません。
【ポイント】
PIVKA-IIはワルファリン服用やビタミンK欠乏でも上昇するため、結果の解釈には服薬歴の確認が必要です。
肝細胞癌ではAFP、AFP-L3分画、PIVKA-IIの3つを組み合わせて評価します。