血清量0.05 mL、試薬量3.1 mL、光路長1.0 cmの条件でLD活性を測定したところ、1分間当たりの吸光度変化量が0.020であった。
NADHのモル吸光係数を6.3×103 L・mol‑1・cm‑1とすると、活性値(U/L)はどれか。
正答4
解説
正解は4です。
乳酸脱水素酵素〈LD〉の活性は、反応で生じるか消費されるNADHの340 nmの吸光度変化から求めます。
国際単位(U)は1分間に1 μmolの基質を変化させる酵素量で、U/Lは試料1 L当たりの値です。
【計算】
活性値(U/L)=ΔA/min ÷(ε × l)× 総液量 ÷ 試料量 × 10⁶
総液量は 0.05 + 3.1 = 3.15 mLです。
希釈倍率は 3.15 ÷ 0.05 = 63です。
反応液中で1分間に変化したNADHの濃度は 0.020 ÷(6.3×10³ × 1.0)= 3.17×10⁻⁶ mol/L/minです。
試料中に換算すると 3.17×10⁻⁶ × 63 = 2.0×10⁻⁴ mol/L/minです。
mol を μmol に直すため 10⁶ を掛けると、2.0×10⁻⁴ × 10⁶ = 200 μmol/L/min です。
したがって活性値は 200 U/Lです。
【選択肢別解説】
1:× 20 U/Lは計算値の10分の1です。
10⁶を掛ける単位換算の桁を誤ると、このような値になります。
2:× 50 U/Lは、計算の結果と一致しません。
3:× 100 U/Lは計算値の半分で、計算の結果と一致しません。
4:○ 0.020 × 63 ÷ 6,300 × 10⁶ = 200 U/Lとなり、計算結果と一致します。
5:× 500 U/Lは計算の結果と一致しません。
【ポイント】
総液量には試料量を含めることを忘れないようにしましょう。
NADHのモル吸光係数6.3×10³ L・mol⁻¹・cm⁻¹は頻出の値です。