正答3
解説
正解は3です。
電解質や無機質の血中濃度は、腎臓での排泄、ホルモンの作用、細胞内外の移動によって変化します。
誤っている記述を選ぶ問題です。
【選択肢別解説】
1:× マグネシウムは主に腎臓から排泄されます。
腎不全では排泄が減るため高マグネシウム血症になり、記述は正しい内容です。
2:× 副甲状腺ホルモン〈PTH〉は腎尿細管でのリンの再吸収を抑えます。
副甲状腺機能低下症ではこの作用が失われて高無機リン血症になり、記述は正しい内容です。
3:○ 代謝性アルカローシスでは、細胞内のH+が細胞外へ出る代わりにK+が細胞内へ移動します。
さらに腎臓からのK+排泄も増えるため、高カリウム血症ではなく低カリウム血症になります。
4:× 異所性PTH産生腫瘍では、骨吸収の促進や腎でのカルシウム再吸収の増加が起こります。
その結果として高カルシウム血症になり、記述は正しい内容です。
5:× 原発性アルドステロン症では、アルドステロンが腎でのナトリウム再吸収を高めます。
血清ナトリウムは正常上限から軽度高値になり、記述は正しい内容です。
【ポイント】
「アルカローシスでは低カリウム、アシドーシスでは高カリウム」はK+とH+の交換で説明できます。
原発性アルドステロン症は低カリウム血症と代謝性アルカローシスを伴う点もあわせて覚えましょう。