正答5
解説
正解は5です。
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌〈MRSA〉の耐性機序、検査、治療を問う問題です。
この問題は誤っている記述を選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
MRSAはmecA遺伝子を持ち、β-ラクタム系薬と結合しにくいPBP2'(PBP2a)を産生します。
これが耐性の本体です。
2:× 正しい記述です。
MRSAには、病院内で広がる院内感染型と、基礎疾患のない人にも感染する市中感染型があります。
3:× 正しい記述です。
MRSA感染症の治療には、バンコマイシンなどの抗MRSA薬が用いられます。
4:× 正しい記述です。
薬剤感受性検査では、mecA遺伝子による耐性を検出しやすいセフォキシチンを用いて判定します。
5:○ 基質拡張型β-ラクタマーゼ〈ESBL〉は、大腸菌や肺炎桿菌などのグラム陰性桿菌が産生する酵素です。
MRSAの耐性はESBLではなくPBP2'によるものです。
【ポイント】
MRSAの耐性は「酵素による分解」ではなく「標的(PBP)の変化」によるものです。
ESBL産生菌は腸内細菌目のグラム陰性桿菌と押さえておきましょう。