正答3
解説
正解は3です。
皮膚から分離された真菌を、スライド培養でみられる分生子の形から同定する問題です。
別冊No.15では、細い菌糸とともに、紡錘形で両端がとがった大分生子が多数みられます。
大分生子は長さ50 μm前後と大きく、内部は隔壁で多数の部屋に分かれ、壁は厚くみえます。
多室性で厚壁の紡錘形の大分生子が多数みられることは、Microsporum属の特徴です。
【選択肢別解説】
1:× Aspergillus属は、分生子柄の先の頂囊からフィアライドが並び、小さな分生子を鎖状に作ります。
図のような紡錘形の大分生子は作りません。
2:× Exophiala属は黒色真菌で、褐色の菌糸や酵母様細胞をつくり、小さな分生子を作ります。
図の大分生子とは異なります。
3:○ Microsporum属は、厚い壁をもち多数の隔壁で仕切られた紡錘形の大分生子を多数作ります。
図の所見と一致します。
4:× Mucor属は隔壁のほとんどない太い菌糸を持ち、胞子囊の中に胞子を作ります。
分生子は作りません。
5:× Trichophyton属は小分生子が主体で、大分生子は少なく、壁が薄く表面平滑な棍棒状〜円筒状です。
図のような厚壁の紡錘形ではありません。
【ポイント】
皮膚糸状菌のうち、Microsporum属は紡錘形で厚壁の大分生子が特徴です。
Trichophyton属は小分生子が主体で、Epidermophyton属は棍棒状の大分生子のみを作ります。