正答5
解説
正解は5です。
骨髄血塗抹標本の細胞像から疾患を推定し、診断に有用な表面抗原を選ぶ問題です。
別冊No.11では、核が細胞の片側に偏った細胞が集まっています。
細胞質は濃い青紫色(好塩基性)で、核のそばに明るく抜けた部分(核周明庭)がみられます。
核のクロマチンは粗く、二核の細胞も混じっています。
これらは形質細胞の特徴であり、形質細胞が集簇して増えている多発性骨髄腫が考えられます。
【選択肢別解説】
1:× CD4はヘルパーT細胞や単球に発現する抗原です。
形質細胞の診断には用いません。
2:× CD13は骨髄球系の細胞に発現する抗原で、急性骨髄性白血病の診断などに用います。
形質細胞のマーカーではありません。
3:× CD25はインターロイキン2受容体α鎖で、成人T細胞白血病などで発現します。
形質細胞のマーカーではありません。
4:× CD34は造血幹細胞や未熟な芽球に発現する抗原です。
成熟した形質細胞には通常発現しません。
5:○ CD38は形質細胞に強く発現する抗原で、CD138とともに骨髄腫細胞の同定に用いられます。
図の所見に合う表面抗原です。
【ポイント】
骨髄腫細胞はCD38とCD138が陽性で、CD19やCD45は陰性になることが多いです。
CD38は骨髄腫の治療標的にもなっています。