正答5
解説
正解は5です。
末梢血の好中球数は、骨髄での産生、骨髄からの放出、血管壁に付着した辺縁プールとの間の移動で決まります。
好中球を増やす状態と、他の白血球を増やす状態を区別する問題です。
【選択肢別解説】
1:× アルコール中毒では好中球はむしろ減少しやすいです。
アルコールが骨髄の造血を抑え、肝硬変に伴う脾機能亢進でも血球が減少します。
2:× 伝染性単核球症ではリンパ球が増加します。
EBウイルス感染により、異型リンパ球が多数出現するのが特徴です。
3:× アレルギー性鼻炎では好酸球が増加します。
好中球が増える病態ではありません。
4:× 急性骨髄性白血病では、骨髄が白血病細胞に占められて正常な造血が抑えられます。
末梢血には芽球が出現し、成熟好中球はむしろ減少することが多いです。
5:○ 副腎皮質ステロイド薬の投与で好中球は増加します。
骨髄からの放出が促され、血管壁に付着していた好中球が血流中に移るためです。
一方で、リンパ球と好酸球は減少します。
【ポイント】
ステロイドは「好中球増加・リンパ球と好酸球の減少」をきたします。
感染症以外の好中球増加の原因として頻出です。