正答4
解説
正解は4です。
凝固・線溶系の酵素の多くは、蛋白質を切断するセリンプロテアーゼです。
その中で、活性化第ⅩⅢ因子だけは性質の異なる酵素活性をもちます。
【選択肢別解説】
1:× トロンビンはセリンプロテアーゼです。
フィブリノゲンを切断してフィブリンに変え、第ⅩⅢ因子などを活性化します。
2:× プラスミンはセリンプロテアーゼです。
フィブリンやフィブリノゲンを分解し、線溶を担います。
3:× 活性化第Ⅹ因子はセリンプロテアーゼです。
活性化第Ⅴ因子と複合体をつくり、プロトロンビンをトロンビンに変えます。
4:○ 活性化第ⅩⅢ因子はトランスグルタミナーゼとして働きます。
フィブリンのグルタミン残基とリジン残基の間に共有結合(架橋)をつくり、フィブリンを安定化させます。
アミノ基を移して結合をつくる反応のため、この活性をもつのは選択肢の中で第ⅩⅢ因子だけです。
5:× 活性化プロテインCはセリンプロテアーゼです。
プロテインSを補酵素として、活性化第Ⅴ因子と活性化第Ⅷ因子を分解し、凝固を抑えます。
【ポイント】
凝固因子で唯一のトランスグルタミナーゼが第ⅩⅢ因子です。
第ⅩⅢ因子欠乏ではPT・APTTが正常でも、後から出血が続く点が特徴です。