正答1
解説
正解は1です。
血中に逸脱した酵素は、それぞれ固有の速さで血中から消失します。
半減期が長い酵素ほど、障害が起きた後も長く高値が続きます。
【選択肢別解説】
1:○ アラニンアミノトランスフェラーゼ〈ALT〉の血中半減期は約40〜50時間で、選択肢の中で最も長いです。
そのため肝障害の回復期にはASTより遅れて低下し、AST<ALTとなります。
2:× アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ〈AST〉の半減期は十数時間程度です。
ALTより短いため、急性肝炎の極期を過ぎると先に低下します。
3:× クレアチンキナーゼ〈CK〉の半減期は十数時間程度です。
急性心筋梗塞では発症から数時間で上昇し、数日で正常化します。
4:× LD5の半減期は約10時間と、乳酸脱水素酵素〈LD〉アイソザイムの中で短いほうです。
逆に心筋型のLD1は半減期が長く、数日にわたり高値が続きます。
5:× α-アミラーゼは分子量が小さく腎臓から排泄されるため、半減期は数時間程度と短いです。
急性膵炎では早期に上昇し、比較的早く低下します。
【ポイント】
急性肝炎の初期はAST>ALT、回復期はALTの半減期が長いためAST<ALTとなります。
LDアイソザイムは、LD1の半減期が長くLD5が短いことも頻出です。