正答3
解説
正解は3です。
微生物検査では、患者の治療や感染対策に直ちに影響する結果を主治医などに緊急報告(パニック値報告)します。
報告が必要でない結果を選びます。
【選択肢別解説】
1:× 静脈血からEscherichia coliが検出された場合は緊急報告が必要です。
本来無菌の血液から菌が検出されたことは菌血症を意味し、敗血症の治療を急ぐ必要があるためです。
2:× 髄液からCryptococcus neoformansが検出された場合は緊急報告が必要です。
無菌の髄液からの検出はクリプトコックス髄膜炎を示し、重篤だからです。
3:○ 皮膚からStaphylococcus epidermidisが検出された場合は緊急報告は不要です。
表皮ブドウ球菌は皮膚の常在菌であり、皮膚から検出されるのは通常のことです。
4:× 喀痰からMycobacterium tuberculosisが検出された場合は緊急報告が必要です。
周囲への感染を防ぐため、隔離などの対策を直ちにとる必要があります。
5:× 胸水からカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)が検出された場合は緊急報告が必要です。
無菌部位からの検出であり、治療薬の選択と院内感染対策が急がれます。
【ポイント】
緊急報告の対象は「無菌部位(血液・髄液など)からの検出」「結核菌などの感染対策上重要な菌」「薬剤耐性菌」です。
常在部位からの常在菌の検出は、緊急性がありません。