正解を2つ選んでください。
正答1・2
解説
正解は1と2です。
鉄欠乏性貧血と慢性炎症に伴う貧血は、どちらも鉄が赤血球の産生に十分使われない貧血です。
共通点と相違点を整理する問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 小球性貧血であるという点は共通です。
鉄欠乏性貧血は典型的な小球性低色素性貧血です。
慢性炎症に伴う貧血も、正球性から小球性の貧血を示します。
2:○ 血清鉄が低値であるという点は共通です。
鉄欠乏性貧血では体内の鉄そのものが不足しています。
慢性炎症ではヘプシジンが増え、鉄が網内系に閉じ込められるため血清鉄が下がります。
3:× 鉄の利用障害は慢性炎症に伴う貧血の特徴で、鉄欠乏性貧血にはありません。
鉄欠乏性貧血は利用障害ではなく、鉄の不足が原因です。
4:× 血清フェリチンが低値になるのは鉄欠乏性貧血だけです。
慢性炎症では貯蔵鉄が保たれ、フェリチンも炎症で増えるため正常〜高値になります。
5:× 総鉄結合能(TIBC)が高値になるのは鉄欠乏性貧血だけです。
慢性炎症ではTIBCは正常〜低値になります。
【ポイント】
両者の鑑別には「フェリチン(鉄欠乏で低値、炎症で高値)」と「TIBC(鉄欠乏で高値、炎症で低値)」が有用です。
血清鉄の低下だけでは区別できません。