正答3
解説
正解は3です。
図の骨髄では、好塩基性の豊富な細胞質をもち、核が細胞の一方に偏った大型の細胞が多数みられます。
核の横には明るい核周明庭がみられます。
これらは異型のある形質細胞(骨髄腫細胞)で、多発性骨髄腫の所見です。
【選択肢別解説】
1:× ファゴット細胞は認められません。
ファゴット細胞はAuer小体が束になって含まれる細胞で、急性前骨髄球性白血病にみられます。
2:× 抗HTLV-1抗体は本症例の所見ではありません。
抗HTLV-1抗体は成人T細胞白血病・リンパ腫で陽性になり、末梢血に花細胞がみられます。
3:○ Bence Jones蛋白が認められます。
骨髄腫細胞が過剰に作った免疫グロブリンの軽鎖が、尿中に排泄されたものです。
4:× Reed-Sternberg細胞は本症例の所見ではありません。
Hodgkinリンパ腫のリンパ節にみられる、鏡像のような核をもつ大型の細胞です。
5:× BCR-ABL1融合遺伝子は本症例の所見ではありません。
慢性骨髄性白血病や一部の急性リンパ性白血病で検出されます。
【ポイント】
多発性骨髄腫では、M蛋白・Bence Jones蛋白・骨病変・高カルシウム血症・腎障害が重要です。
末梢血の赤血球の連銭形成も、M蛋白の増加を示す手がかりになります。