正解を2つ選んでください。
正答1・2
解説
正解は1と2です。
図の赤血球には、ヘルメット形、三角形、角の尖った小片など、壊れて断片化した形のものが多数みられます。
これらは破砕赤血球(分裂赤血球)です。
血小板はほとんど見当たりません。
破砕赤血球は、微小血管内にできた血栓で赤血球が機械的に壊されることで生じます。
この病態を血栓性微小血管症といい、次の2疾患が代表です。
【選択肢別解説】
1:○ 血栓性血小板減少性紫斑病〈TTP〉が考えられます。
ADAMTS13活性の著減で血小板血栓ができ、破砕赤血球を伴う溶血性貧血と血小板減少をきたします。
2:○ 溶血性尿毒症症候群〈HUS〉が考えられます。
腸管出血性大腸菌のベロ毒素などで腎の微小血管が傷害され、破砕赤血球が出現します。
3:× 無β-リポ蛋白血症は考えにくいです。
この疾患では、表面に不規則な突起をもつ有棘赤血球がみられます。
4:× 原発性骨髄線維症は考えにくいです。
特徴的なのは涙滴赤血球と、末梢血への赤芽球・幼若顆粒球の出現です。
5:× サラセミアは考えにくいです。
小球性低色素性の赤血球や標的赤血球が特徴で、破砕赤血球は主体ではありません。
【ポイント】
破砕赤血球はTTP・HUS・DIC・人工弁による溶血などでみられます。
TTPは古典的5徴(溶血性貧血・血小板減少・腎障害・発熱・精神神経症状)で知られます。