正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
糸球体障害の評価では、糸球体ろ過量〈GFR〉を反映する項目を用います。
糸球体で自由にろ過され、血中濃度がGFRの低下とともに上昇する物質が指標になります。
【選択肢別解説】
1:× 血清エリスロポエチンは糸球体障害の指標ではありません。
腎臓の尿細管周囲の間質細胞で作られる造血ホルモンで、貧血の鑑別に用います。
2:○ 血清クレアチニンは糸球体障害の指標です。
筋肉で一定量作られ糸球体でろ過されるため、GFRが下がると血中濃度が上がります。
3:○ 血清シスタチンCは糸球体障害の指標です。
全身の有核細胞が一定量作る低分子蛋白で、筋肉量の影響を受けにくくGFRを反映します。
4:× 尿中N-アセチルグルコサミニダーゼ〈NAG〉は尿細管障害の指標です。
近位尿細管上皮のリソソーム酵素で、尿細管が傷つくと尿中に増えます。
5:× 尿中β2-ミクログロブリンは尿細管障害の指標です。
糸球体でろ過された後に近位尿細管で再吸収されるため、再吸収障害で尿中に増えます。
【ポイント】
糸球体機能はクレアチニン・シスタチンC・推算GFRで評価します。
尿細管機能はNAG・β2-ミクログロブリン・α1-ミクログロブリンで評価します。