正答3
解説
正解は3です。
脱灰は、骨や石灰化した組織からカルシウムを除き、薄切できる硬さにする処理です。
脱灰液は組織から溶け出したカルシウムで次第に効力が落ちるため、管理が必要です。
【選択肢別解説】
1:× 過脱灰は抗原性を増強させるのではなく、低下させます。
核の染色性も悪くなるため、脱灰の終点を確認して過脱灰を避けます。
2:× 酸性脱灰では炭酸カルシウムが溶けるときに二酸化炭素が発生します。
容器を密閉すると内圧が上がって危険なため、密閉しません。
3:○ 脱灰液は溶け出したカルシウムで飽和していき、脱灰力が低下します。
そのため、1日に1〜数回交換して脱灰の効率を保ちます。
4:× 脱灰液の濃度は交換のたびに高くするのではなく、同じ濃度の新しい液に交換します。
濃度を上げると組織の傷害が強くなります。
5:× 組織体積の5〜10倍量では脱灰液が不足します。
脱灰では、固定液よりさらに多量の脱灰液を用います。
【ポイント】
脱灰には、強酸(塩酸・硝酸)、弱酸(ギ酸)、キレート剤(EDTA)などを用います。
EDTA脱灰は時間がかかりますが、抗原性や核酸の保存がよいため免疫染色や遺伝子検査に適しています。