骨髄穿刺液のMay-Giemsa染色標本(別冊No. 11)を別に示す。
矢印の封入体のもととなる細胞内成分はどれか。
正答5
解説
正解は5です。
別冊No. 11の骨髄穿刺液標本には、大型で細胞質が青灰色の芽球が多数みられます。
矢印の先には、芽球の細胞質の中に、赤紫色の細い棒状(針状)の封入体があります。
これはAuer小体で、急性骨髄性白血病の芽球に特徴的な所見です。
【選択肢別解説】
1:× DNAは核の中にある遺伝物質です。
Auer小体は細胞質にある顆粒由来の構造物で、DNAからできているわけではありません。
2:× RNAはリボソームなどに含まれ、細胞質を青く染める成分です。
棒状の封入体を作るもとにはなりません。
3:× 鉄顆粒は、May-Giemsa染色ではほとんど見えず、鉄染色で青い顆粒として証明されます。
環状鉄芽球などでみられ、Auer小体のもとではありません。
4:× 紡錘体は細胞分裂のときに染色体を引き離す微小管の構造です。
Auer小体とは関係がありません。
5:○ Auer小体は、骨髄系の細胞がもつアズール顆粒(一次顆粒)が融合して棒状になったものです。
ミエロペルオキシダーゼを含むため、ペルオキシダーゼ染色で陽性になります。
【ポイント】
Auer小体があれば、その芽球は骨髄系と判断でき、急性リンパ芽球性白血病との鑑別に役立ちます。
急性前骨髄球性白血病では、Auer小体が束になったファゴット細胞がみられます。