正答4
解説
正解は4です。
血漿鉄消失時間は、静脈内に注射した放射性鉄が血漿から半分に減るまでの時間で、骨髄が鉄を取り込む速さを反映します。
造血が盛んなら鉄はすぐに骨髄に取り込まれて短縮し、造血が低下すると血漿に残って延長します。
【選択肢別解説】
1:× 溶血性貧血では、失われた赤血球を補うため骨髄の造血が亢進しています。
鉄の取り込みが速いので、血漿鉄消失時間は短縮します。
2:× 鉄欠乏性貧血では、体内の鉄が不足しているため、注射された鉄はすぐに骨髄へ取り込まれます。
血漿鉄消失時間は短縮します。
3:× 巨赤芽球性貧血では、成熟できずに壊れる赤芽球が多いものの、骨髄の赤芽球自体は増えています(無効造血)。
鉄の取り込みは盛んで、血漿鉄消失時間は短縮します。
4:○ 再生不良性貧血では骨髄の造血細胞が減っているため、鉄が骨髄に取り込まれずに血漿に残ります。
そのため血漿鉄消失時間は延長します。
5:× 真性赤血球増加症では、赤血球系の造血が腫瘍性に亢進しています。
鉄の取り込みが速く、血漿鉄消失時間は短縮します。
【ポイント】
フェロキネティクスでは、造血が盛んなら血漿鉄消失時間は短縮、造血が低下すれば延長と考えます。
無効造血では鉄の取り込みは速いのに、赤血球への鉄の利用率が低いことも押さえておきましょう。