正答5
解説
正解は5です。
トロンビンは本来、凝固を進める酵素です。
ところが血管内皮細胞の表面にあるトロンボモジュリンと結合すると、凝固を止める方向へ働きが切り替わります。
【選択肢別解説】
1:× 血小板の活性化は、遊離したトロンビンの作用です。
トロンボモジュリンと結合したトロンビンは血小板を活性化しなくなります。
2:× フィブリノゲンを切断してフィブリンを作るのは、遊離したトロンビンの作用です。
トロンボモジュリンと結合するとこの作用は失われます。
3:× 第Ⅴ因子の活性化は、凝固を加速させる遊離トロンビンの作用です。
トロンボモジュリン結合型のトロンビンはこの作用を示しません。
4:× 第Ⅷ因子の活性化も、遊離したトロンビンの凝固促進作用です。
トロンボモジュリンと結合したトロンビンの作用ではありません。
5:○ トロンボモジュリンと結合したトロンビンは、プロテインCを活性化します。
活性化プロテインCはプロテインSを補酵素として第Ⅴa因子と第Ⅷa因子を分解し、凝固を抑えます。
【ポイント】
トロンボモジュリンは、血管内で凝固が広がりすぎないようにするブレーキの役割を担います。
プロテインCやプロテインSが欠乏すると、このブレーキが効かず血栓ができやすくなります。