正答1
解説
正解は1です。
血中薬物濃度測定〈TDM〉は、有効な濃度と中毒を起こす濃度の幅が狭く、効き方の個人差が大きい薬で行います。
血中濃度を測って投与量を調整することで、効果を確保しつつ副作用を防ぎます。
【選択肢別解説】
1:○ ワルファリンなどの抗凝固薬は、血中濃度ではなくプロトロンビン時間国際標準比〈PT-INR〉などの凝固検査で効果を評価します。
そのため通常はTDMの対象になりません。
2:× 抗不整脈薬は有効域と中毒域が近く、過量で重い不整脈を起こすことがあります。
ジゴキシンなどとともにTDMの対象です。
3:× シクロスポリンやタクロリムスなどの免疫抑制薬は、吸収や代謝の個人差が大きく、過量で腎障害を起こします。
TDMの代表的な対象です。
4:× フェニトインやカルバマゼピンなどの抗てんかん薬は、血中濃度と効果・副作用の関係がはっきりしています。
TDMの代表的な対象です。
5:× ゲンタマイシンやバンコマイシンなどのアミノ配糖体系・グリコペプチド系抗菌薬は、腎障害や聴覚障害を起こしやすい薬です。
TDMの代表的な対象です。
【ポイント】
TDMの採血は、最低血中濃度(トラフ値)を知るために次の投与の直前に行うのが基本です。
抗凝固薬の効果判定は、ワルファリンがPT-INR、ヘパリンが活性化部分トロンボプラスチン時間〈APTT〉です。