正答3
解説
正解は3です。
ビリルビンは肝臓でグルクロン酸抱合を受けて直接(抱合型)ビリルビンになり、胆汁へ排泄されます。
間接(非抱合型)ビリルビンが増えるのは、ビリルビンが作られすぎるか、抱合が十分にできない場合です。
【選択肢別解説】
1:× 閉塞性黄疸では、抱合を終えた直接ビリルビンが胆汁へ出られずに血中へ逆流します。
増加するのは直接ビリルビンです。
2:× 溶血性貧血でも間接ビリルビンは増加します。
しかし原因は抱合の不良ではなく、赤血球の破壊によるビリルビン産生の増加です。
3:○ Gilbert症候群は、グルクロン酸抱合を行う酵素(UDP-グルクロン酸転移酵素)の活性が遺伝的に低下した病気です。
抱合が不十分になるため、間接ビリルビンが軽度に増加します。
4:× 急性ウイルス性肝炎では肝細胞が障害され、抱合と排泄の両方が損なわれます。
直接ビリルビンが優位に増加するのが一般的です。
5:× Dubin-Johnson症候群は、抱合されたビリルビンを胆汁へ排泄する輸送体の遺伝的な異常です。
増加するのは直接ビリルビンです。
【ポイント】
体質性黄疸のうち、間接ビリルビンが増えるのはGilbert症候群とCrigler-Najjar症候群、直接ビリルビンが増えるのはDubin-Johnson症候群とRotor症候群です。
Gilbert症候群は空腹や疲労でビリルビンが上昇しやすいのが特徴です。