骨髄穿刺液のMay-Giemsa染色標本(別冊No. 10)を別に示す。
診断にあたり、ペルオキシダーゼ染色と合わせて必要となるのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
別冊No.10は、骨髄穿刺液のMay-Giemsa染色標本です。
中型〜大型の細胞が多数を占めています。
核は腎臓形やくびれ・折れ込みのある不整形で、細胞質は灰青色で広く、空胞を含むものもあります。
これらは単球系の幼若な細胞(単芽球・前単球)の特徴です。
単球系の白血病を確定するには、単球系に特有の酵素を調べる染色が必要です。
【選択肢別解説】
1:× 鉄染色は、環状鉄芽球や貯蔵鉄を調べる染色です。
骨髄異形成症候群や鉄芽球性貧血の診断に使い、単球系の判定には使いません。
2:× PAS染色は、グリコーゲンを染める染色です。
急性リンパ性白血病で粗い顆粒状に陽性になることや、赤白血病の評価に使われます。
3:○ エステラーゼ染色が必要です。
非特異的エステラーゼ(α-ナフチルブチレートなどを基質とする)は単球系の細胞で強陽性になります。
この反応はフッ化ナトリウムで阻害されるため、単球系であることを確認できます。
特異的エステラーゼ(クロロアセテート)は顆粒球系で陽性になり、二重染色で両者を見分けます。
4:× 酸ホスファターゼ染色は、ヘアリー細胞白血病(酒石酸抵抗性で陽性)やT細胞の判定に使われます。
単球系の判定には使いません。
5:× アルカリホスファターゼ染色は、好中球アルカリホスファターゼ〈NAP〉スコアを求める染色です。
慢性骨髄性白血病の補助診断などに使います。
【ポイント】
急性骨髄性白血病の病型判定では、ペルオキシダーゼ染色とエステラーゼ染色を組み合わせます。
単球系は「非特異的エステラーゼ陽性で、フッ化ナトリウムにより阻害される」と覚えましょう。