末梢血のMay-Giemsa染色標本(別冊No. 9)を別に示す。
考えられるのはどれか。
正答5
解説
正解は5です。
別冊No.9は、末梢血のMay-Giemsa染色標本です。
2つの好中球は、どちらも核が6つ前後に分かれた過分葉好中球です。
赤血球は大きさが不ぞろいで、正常より大きく楕円形のもの(大楕円赤血球)が目立ちます。
赤血球の中央の淡い部分ははっきりせず、低色素性ではありません。
これらはDNAの合成障害を示す所見で、巨赤芽球性貧血に特徴的です。
【選択肢別解説】
1:× サラセミアでは、小さく色の薄い小球性低色素性の赤血球や、標的赤血球がみられます。
本図の赤血球は大きく、所見が合いません。
2:× 溶血性貧血では、網赤血球の増加を反映した多染性赤血球や、球状赤血球・破砕赤血球がみられます。
好中球の過分葉は溶血性貧血の所見ではありません。
3:× 鉄芽球性貧血では、小球性低色素性の赤血球が混在し、Pappenheimer小体がみられることがあります。
骨髄で環状鉄芽球を確認して診断します。
4:× 再生不良性貧血では、赤血球・白血球・血小板がすべて減ります。
赤血球は正球性〜やや大球性ですが、好中球の過分葉はみられません。
5:○ 巨赤芽球性貧血が考えられます。
ビタミンB12や葉酸が欠乏すると、DNAの合成が障害されます。
細胞質は育つのに核の成熟が遅れるため、赤血球は大きくなり、好中球の核は過分葉になります。
【ポイント】
巨赤芽球性貧血の血液像は「大楕円赤血球と過分葉好中球」です。
血清LDの著明な上昇や間接ビリルビンの上昇(無効造血)もよく問われます。