正答2
解説
正解は2です。
赤血球数・ヘモグロビン〈Hb〉・ヘマトクリット〈Ht〉から赤血球指数を計算すると、貧血の種類を絞り込めます。
【計算】
平均赤血球容積〈MCV〉= Ht(%)÷ 赤血球数(10⁶/μL)× 10 です。
MCV = 18 ÷ 2.5 × 10 = 72 fLです。
平均赤血球ヘモグロビン量〈MCH〉= Hb(g/dL)÷ 赤血球数(10⁶/μL)× 10 です。
MCH = 5.0 ÷ 2.5 × 10 = 20 pgです。
平均赤血球ヘモグロビン濃度〈MCHC〉= Hb ÷ Ht × 100 です。
MCHC = 5.0 ÷ 18 × 100 ≒ 27.8%です。
MCVが80 fL未満、MCHCが31%未満なので、小球性低色素性貧血と判断できます。
【選択肢別解説】
1:× 腎性貧血は、エリスロポエチンの不足による正球性正色素性貧血です。
MCVが72 fLと小さい本例とは合いません。
2:○ 鉄欠乏性貧血が考えられます。
小球性低色素性貧血の原因として最も多いのが鉄欠乏性貧血です。
鉄欠乏性貧血では、反応性に血小板が増えることがあり、40万/μLという値とも矛盾しません。
3:× 再生不良性貧血では、赤血球・白血球・血小板がすべて減ります。
本例は血小板が保たれており、赤血球も小球性なので合いません。
4:× 自己免疫性溶血性貧血は、網赤血球が増えるため正球性〜大球性の貧血になります。
小球性低色素性にはなりません。
5:× ビタミンB12欠乏性貧血は、MCVが100 fLを超える大球性貧血です。
本例の小球性の所見とは逆です。
【ポイント】
小球性低色素性貧血は、鉄欠乏性貧血・サラセミア・鉄芽球性貧血・慢性炎症に伴う貧血で鑑別します。
鉄欠乏性貧血は、血清フェリチンの低下と総鉄結合能〈TIBC〉の上昇で確定します。