正答1
解説
正解は1です。
分子標的薬を使う前には、薬の標的となる分子が腫瘍にあるかを調べる検査(コンパニオン診断)を行います。
HER2は、細胞の増殖シグナルを伝える受容体型チロシンキナーゼです。
【選択肢別解説】
1:○ 乳癌ではHER2の検査で分子標的薬の投与を決めます。
乳癌の一部ではHER2が過剰に発現しています。
免疫組織化学やISH法でHER2陽性と判定されると、トラスツズマブなどの抗HER2薬の対象になります。
2:× 大腸癌の抗EGFR抗体薬を使うかどうかは、主にRAS遺伝子検査で決めます。
HER2が代表的な判定項目ではありません。
3:× 悪性黒色腫では、BRAF遺伝子変異の検査でBRAF阻害薬の適応を決めます。
4:× 非小細胞肺癌では、EGFR遺伝子変異やALK融合遺伝子などの検査で薬を選びます。
HER2が代表的な判定項目ではありません。
5:× 消化管間質腫瘍〈GIST〉では、KIT(CD117)の発現を確認し、イマチニブなどのチロシンキナーゼ阻害薬を使います。
【ポイント】
HER2検査は、乳癌と胃癌の抗HER2療法の適応判定で使われます。
腫瘍と標的分子の組合せは、乳癌HER2、肺癌EGFR・ALK、大腸癌RAS、黒色腫BRAF、GIST KITと整理しましょう。