正答5
解説
正解は5です。
本問はリポ蛋白分析に用いない方法を選ぶ問題なので、○を付けた肢が答え(用いない方法)です。
リポ蛋白は、比重、表面の電荷、粒子の大きさ、特定の試薬への反応性の違いを利用して分けられます。
分析法はこれらの性質のどれを利用しているかで整理できます。
【選択肢別解説】
1:× 沈殿法はリポ蛋白分析に用います。
リンタングステン酸とマグネシウムなどでLDLやVLDLを沈殿させ、上清のHDLコレステロールを測る方法があります。
2:× HPLC法はリポ蛋白分析に用います。
ゲルろ過カラムで粒子の大きさの違いにより分離し、各リポ蛋白のコレステロールを測定できます。
3:× 電気泳動法はリポ蛋白分析に用います。
表面電荷の違いにより、α(HDL)、pre-β(VLDL)、β(LDL)などの分画に分けます。
4:× 超遠心分離法はリポ蛋白分析に用います。
比重の違いで分けるリポ蛋白分離の基準法で、キロミクロン、VLDL、LDL、HDLの名前も比重に由来します。
5:○ ガスクロマトグラフィは、気化できる低分子化合物を分離する方法です。
脂肪酸の組成分析には使えますが、巨大な粒子であるリポ蛋白の分析には用いません。
【ポイント】
リポ蛋白の分離原理は「超遠心=比重」「電気泳動=電荷」「HPLC=粒子の大きさ」「沈殿法=ポリアニオンと二価陽イオンとの反応性」です。