70 歳の男性。
糖尿病性ニューロパチー。
下腿筋の萎縮と筋力低下が著明のため Daniels らの徒手筋力テストを行ったところ、関節運動が全く生じなかったため、 段階1 の検査を図のように実施した。
対象としている筋はどれか。
正答3
解説
正解は3です。
Danielsらの徒手筋力テストで段階1は、関節運動は起こらないが筋収縮を触知できる段階です。
図では検者が一方の手で足部を支え、もう一方の示指で外果の遠位から第5中足骨基部へ向かう足部外側の腱を触れています。
この部位を走るのは短腓骨筋の腱です。
【選択肢別解説】
1:× 後脛骨筋の腱は足部の内側で、内果の後方から舟状骨に向かう部分で触知します。
図のような足部外側では触れません。
2:× 前脛骨筋の腱は足関節前面の内側で、内側楔状骨に向かう部分で触知します。
図の触知部位は足部外側であり一致しません。
3:○ 短腓骨筋は第5中足骨基部に停止し、足部の外がえしに働きます。
段階1では外果の遠位から第5中足骨基部の近くで腱の緊張を触知します。
図の示指の位置はこの部位に一致します。
4:× 長母指屈筋は足部の内側から足底を通り、母趾の末節骨に停止します。
腱は母趾の足底面で触知し、足部外側では触れません。
5:× ヒラメ筋は下腿後面の筋で、筋腹やアキレス腱を下腿後面で触知します。
足部外側を触れても評価できません。
【ポイント】
段階1の検査は、筋腹や腱を触れる部位を正確に知っていることが前提です。
足部外側は腓骨筋群、内側は後脛骨筋と長趾・長母指屈筋と整理して覚えます。