正答5
解説
正解は5です。
図は、ソケット・パイロン・足部からなる骨格構造の下腿義足です。
立脚後期に膝が急に屈曲する膝折れは、足部が背屈しすぎるなど、膝を屈曲させる力が強い場合に生じます。
【選択肢別解説】
1:× 前足部が硬すぎると、立脚後期に前足部でしっかり支えられ、膝は伸展方向に押されます。
立脚後期の膝折れは、前足部が柔らかすぎたり短すぎたりする場合に起こります。
2:× 靴の踵が低すぎると足部は相対的に底屈位となり、膝は伸展方向に押されます。
膝折れにつながるのは、靴の踵が高すぎる場合です。
3:× 足部が底屈しすぎると下腿が後方に傾き、膝は過伸展しやすくなります。
膝折れの原因となるのは、足部の背屈しすぎです。
4:× ソケットが足部に対して後ろすぎると、足部が前に出た状態となり膝は伸展方向に押されます。
膝折れを招くのは、ソケットが足部に対して前すぎる場合です。
5:○ ソケットの初期屈曲角が大きすぎると、下腿部が前傾した状態で荷重を受けます。
床反力が膝の後方を通りやすく、膝を屈曲させるモーメントが強まり膝折れが生じます。
【ポイント】
下腿義足の異常は「膝を曲げる方向」と「膝を伸ばす方向」の2群に分けて整理します。
背屈しすぎ・ソケットが前すぎ・初期屈曲角が大きすぎ・踵が高すぎは膝折れの側です。