正答2
解説
正解は2です。
図は背臥位で両膝を立て、両足部の位置をそろえた肢位を、正面と側方から見ています。
正面の破線のとおり左右の膝の高さに差があり、右の膝が低くなっています。
これはAllis徴候陽性の所見です。
【選択肢別解説】
1:× 仙腸関節機能不全では殿部や鼠径部の痛みが主体です。
膝の高さに左右差を生じる所見ではありません。
2:○ 股関節が脱臼すると大腿骨頭が後上方へずれ、見かけの大腿長が短くなります。
そのため脱臼側の膝が低くなり、Allis徴候陽性となります。
3:× 膝蓋骨脱臼では膝蓋骨が外側へずれ、膝の形が変わります。
大腿の長さは変わらないので、膝の高さの差は生じません。
4:× 半月板損傷では関節裂隙の痛みやロッキングがみられ、McMurrayテストで評価します。
膝の高さの差は生じません。
5:× 後十字靱帯損傷では、膝90°屈曲位で脛骨が後方へ落ち込む後方落ち込み徴候がみられます。
側方から見た脛骨粗面の沈み込みであり、膝全体の高さの差とは異なります。
【ポイント】
Allis徴候は、大腿骨の短縮や股関節脱臼で膝の高さが低くなる所見です。
乳児の股関節脱臼では、開排制限や大腿皮膚溝の非対称も合わせて確認します。