80 歳の女性。
左片麻痺。
夫と自宅で 2 人暮らし。
ベッドから車椅子への移乗は夫に手を添えてもらう程度で可能だが、車椅子からベッドへの移乗では立ち上がる際に腰を引き上げてもらう。
FIM の移乗動作は何点か。
正答4
解説
正解は4です。
FIM(機能的自立度評価法)の移乗(ベッド・椅子・車椅子)は、往路と復路の両方を評価し、低いほうの点数をつけます。
介助量の目安は、触れる程度の介助が4点(最小介助)、50〜74%を自分で行う介助が3点(中等度介助)です。
【選択肢別解説】
1:× 6点は自助具や時間を要するものの介助なしで行える修正自立です。
本例は手を添える介助や腰の引き上げが必要なので該当しません。
2:× 5点は見守りや準備のみの監視・準備のレベルです。
本例は身体に触れる介助が必要なので該当しません。
3:× 4点は手を添える程度の最小介助で、ベッドから車椅子への移乗はこれに当たります。
しかし車椅子からベッドへの移乗はより多くの介助を要するため、低いほうを採用すると4点にはなりません。
4:○ 立ち上がりで腰を引き上げてもらう介助は中等度介助で3点です。
往路4点・復路3点のうち低いほうを採用し、移乗は3点になります。
5:× 2点は動作の25〜49%しか自分で行えない最大介助です。
本例は腰の引き上げ以外は自分で行えるので、2点までは下がりません。
【ポイント】
FIMでは、往復で介助量が異なる項目は低いほうの点数をつけます。
7点(完全自立)から1点(全介助)までの段階と、4点(75%以上自分で行う)・3点(50〜74%)の境目を確実に覚えます。