立位姿勢から膝関節を屈曲し、体幹を前傾させて静止した姿勢を図に示す。
床反力ベクトルの作用線の向きが正しいのはどれか。
ただし、矢印は力の向き、点線はその延長線を示す。
正答3
解説
正解は3です。
静止している身体に働く外力は、重力と床反力です。
床反力の作用線が身体重心から外れると、重心のまわりに身体を回転させるモーメントが生じ、静止を保てません。
したがって、静止姿勢では床反力の作用線は身体重心を通ります。
【選択肢別解説】
1:× aは踵付近から上方へ向かう線で、延長線は身体重心よりも後方を通ります。
重心から外れるため回転モーメントが生じ、静止姿勢と矛盾します。
2:× bは足部中央付近からほぼ真上へ向かう線で、延長線は身体重心よりも後方を通ります。
重心を通らないため誤りです。
3:○ cは足底から前上方へ向かい、その延長線が骨盤前方に示された身体重心を通ります。
重心を通る作用線は回転モーメントを生じないため、静止姿勢の床反力として正しい向きです。
4:× dは足先付近から後上方へ傾いた線で、延長線は身体重心を通りません。
重心から外れた作用線では姿勢を静止させられません。
5:× eは足先付近から真上へ向かう線で、延長線は身体重心よりも前方を通ります。
重心を通らないため誤りです。
【ポイント】
静止立位や静止した構えの姿勢では「床反力の作用線は身体重心を通る」と覚えます。
膝や股関節にかかる外部モーメントは、この作用線と各関節中心との位置関係から考えます。