正解を2つ選んでください。
正答1・3
解説
正解は1と3です。
Danielsらの徒手筋力テスト(MMT)で股関節外転の段階3は、側臥位で上側の下肢を股関節中間位〜軽度伸展位のまま外転させて判定します。
図では、持ち上げた下肢が外転と同時に前方へ振り出され、股関節が屈曲しています。
これは股関節屈筋による代償で、主に腸腰筋(大腰筋と腸骨筋)が働いています。
【選択肢別解説】
1:○ 大腰筋は腸骨筋とともに腸腰筋を構成する股関節の主要な屈筋です。
外転筋が弱いと、股関節を屈曲させながら下肢を持ち上げる代償が起こります。
2:× 中間広筋は大腿骨から起こり膝蓋骨を介して脛骨粗面に付く単関節筋で、膝関節を伸展させます。
股関節をまたがないため、股関節の屈曲方向の代償は生じさせません。
3:○ 腸骨筋は腸骨窩から起こり、大腰筋と合流して小転子に付く股関節屈筋です。
図のように下肢が前方へ逃げる代償を生じさせる筋です。
4:× 半腱様筋は股関節伸展と膝関節屈曲に働きます。
この筋が代償すれば下肢は後方(伸展方向)へ動くため、図の屈曲方向の代償とは逆です。
5:× 半膜様筋も半腱様筋と同じく股関節伸展と膝関節屈曲に働きます。
股関節を屈曲させる代償の原因にはなりません。
【ポイント】
股関節外転テストで下肢が前へ出るのは腸腰筋などの屈筋の代償、骨盤を引き上げるのは腰方形筋などの代償です。
検者は骨盤を固定し、下肢を軽度伸展位に保って純粋な外転を確認します。