正答2・5
解説
本問は採点除外(公式で2と5のどちらも正解とされた問題)です。
本試験では、正しいものを1つ選ぶ問題として出題されました。
厚生労働省は「複数の正解があるため」として、2と5のどちらを選んでも正解として採点しました。
Danielsらの徒手筋力テストでは、筋ごとに運動方向、固定する部位、抵抗を加える位置と方向が決められています。
図の太い矢印が対象者の運動方向、細い矢印が検査者の抵抗の方向です。
【選択肢別解説】
1:× 図1は指先の末節に運動方向の矢印があり、DIP関節の屈曲をみる深指屈筋のテストの形です。
浅指屈筋はPIP関節の屈曲をみる筋で、中節骨の掌側に伸展方向の抵抗を加えます。
2:○ 短母指屈筋は母指のMP関節を屈曲させる筋です。
図2は第1中手骨を固定し、基節骨の掌側にMP関節を伸展させる方向の抵抗を加えており、規定どおりです。
3:× 虫様筋はIP関節を伸展したままMP関節を屈曲させる筋で、テストでは基節骨の掌側にMP関節を伸展させる方向の抵抗を加えます。
図3は手背側から基節骨を押し下げる抵抗に対して、MP関節を伸展させる形になっています。
これはMP関節の伸展をみる指伸筋のテストの形と考えられ、虫様筋のテストではありません。
4:× 図4は示指・環指・小指を中指へ寄せる内転の矢印になっており、掌側骨間筋のテストです。
背側骨間筋は指を中指の軸から遠ざける外転の筋で、外転に対して抵抗を加えます。
5:○ 母指内転筋は母指を示指側(手掌側)へ引き寄せる筋です。
図5は手を固定し、内転しようとする母指を外側へ引き離す方向に抵抗を加えており、規定どおりです。
【ポイント】
骨間筋は「背側=外転(Dorsal ABduct)、掌側=内転(Palmar ADduct)」と覚えます。
浅指屈筋はPIP関節、深指屈筋はDIP関節の屈曲で区別します。