正答3
解説
正解は3です。
図は背臥位の患者の下肢を、検者が膝を伸ばしたまま持ち上げている場面です。
検者は一方の手で踵(足部)を支え、もう一方の手を膝の前面に当てて膝の屈曲を防いでいます。
これは下肢伸展挙上テスト(SLRテスト)の手技です。
【選択肢別解説】
1:× Oberテストは側臥位で行い、上側の下肢を外転・伸展位から内転させます。
下肢が内転せず落ちなければ、大腿筋膜張筋・腸脛靱帯の短縮を示します。
2:× Patrickテストは背臥位で股関節を屈曲・外転・外旋させ、足部を反対側の膝に乗せます。
膝を下へ押して股関節痛や仙腸関節痛が出るかをみる検査で、図とは肢位が異なります。
3:○ SLRテストは背臥位で膝伸展位のまま下肢を挙上します。
坐骨神経の伸張による下肢痛や、ハムストリングスの伸張性を評価します。
図の手技と一致します。
4:× Thomasテストは背臥位で一側の股関節を最大屈曲させる検査です。
反対側の大腿が床から浮けば、その側の股関節屈曲拘縮(腸腰筋の短縮など)を示します。
5:× Thompsonテストは腹臥位で下腿三頭筋をつまむ検査です。
足関節が底屈しなければアキレス腱断裂を疑います。
【ポイント】
SLRテストは腰椎椎間板ヘルニア(主にL4/5、L5/S1)の坐骨神経刺激症状の検査として有名です。
70°以下で下肢痛が出れば陽性とするのが一般的です。