正答5
解説
正解は5です。
図は前問と同じSLRテスト(背臥位で膝伸展位のまま下肢を挙上する検査)です。
このテストで下肢後面に伸張がかかる組織の障害を選びます。
【選択肢別解説】
1:× アキレス腱断裂はThompsonテスト(腹臥位で下腿三頭筋をつまむ検査)で陽性となります。
SLRテストで調べる病態ではありません。
2:× 膝蓋骨脱臼は膝蓋骨不安感テスト(apprehension test)で評価します。
膝蓋骨を外側へ押したときに患者が不安を訴えれば陽性です。
3:× 大腿筋膜張筋の短縮はOberテストで陽性となります。
側臥位で上側の下肢が内転しないことで判定します。
4:× 大腿四頭筋(特に大腿直筋)の短縮は、腹臥位で膝を屈曲させる尻上がり現象(Elyテスト)で陽性となります。
5:○ SLRテストでは股関節屈曲と膝伸展が同時に起こり、ハムストリングスが強く伸張されます。
ハムストリングスに損傷があると、伸張時の痛みや挙上角度の制限が生じて陽性となります。
【ポイント】
SLRテストは坐骨神経の伸張テストであると同時に、ハムストリングスの伸張性・損傷の評価にも用いられます。
神経由来の痛みは足関節背屈を加えると増強する(Bragardテスト)ことで区別できます。